歯周内科

顕微鏡による歯周病検査

当院では、顕微鏡技術を用いて口腔内の細菌を詳細に調査します。これにより、ひとりひとりの患者さまに合った治療計画や歯磨き粉選びが可能となります。モニターを通して細菌をリアルタイムで観察することで、治療の進行状況を明確に把握し、効果的な予防策を講じることができます。

歯周内科の施術方法

  1. 微生物の確認と治療

    顕微鏡を使用して口内の細菌状態を正確に把握し、歯周病の原因となる菌の有無や活動状況を特定します。位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)を使用することで、歯周病菌やカビ菌を生きた状態で観察し、動画での説明も可能です。

  2. 細菌除去のための内服薬

    歯周病の根本的な原因である細菌(スピロヘータ)を服薬によって排除します。作用が強い薬剤のため、歯周病検査と顕微鏡検査の結果を踏まえた上で、必要な場合のみ処方されます。

  3. 特殊成分含有の歯磨き粉

    当院では、カビ菌の一種であるカンジダアルビカンスへの対策として、ヨモギ、アロエ、ヒノキなど自然由来成分を含む特別な歯磨きジェルを使用しています。これらの成分は、口腔内のカビ菌を効率的に除去し、健康な口内環境を維持するのに役立ちます。

  4. 歯石除去とクリーニング

    歯周病治療には、歯石の除去とクリーニングが不可欠です。これにより、清潔で健康的な口腔環境を維持することができます。

再発予防のポイント

  • 歯周病を再発させないためには、定期的な歯科検診と日常の口腔ケアが非常に重要です。
  • 食事や接触を通じて細菌が再び感染することを防ぐための注意も必要です。
  • 定期的な検診を受けることで、歯周病が発症する前に、その時点での口内状態に適した処置を行うことができます。
歯周病が進行する前に、そのときのお口の状態に合わせ、
歯石を取ったり、場合によっては除菌して治すようにします。

歯周内科治療による改善効果

  • 口臭の解消

  • 口臭の原因となる細菌を減少させることで、口臭を改善

  • 歯茎の炎症の軽減によりブラッシング時の出血が減少

  • 歯茎の健康が回復して弾力性が回復

  • 歯の清潔感が向上

  • 歯の支持力が改善され、歯の揺れが減少

  • 歯茎の炎症が改善されて健康的な色に復元

  • 口内のネバネバ感や不快感が解消

歯周病と全身健康の関連性

歯周病と全身疾患との関係性挿入イメージ

歯周病は、歯茎や歯槽骨の炎症を引き起こす病気であり、その影響は口腔内にとどまらず、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。

歯周病菌の血管内への侵入

歯周病菌が異常に増殖し、歯茎の血管を通じて全身に広がることがあります。通常、血管内は無菌状態であるため、歯周病菌が侵入することで、次のような全身疾患のリスクが高まります。

循環器系疾患

歯周病菌が血液中に侵入することで、動脈硬化が引き起こされる可能性があります。動脈の柔軟性が失われ、プラークが付着しやすくなり、さらに進行すると脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。

糖尿病

歯周病菌やその毒素が血液中に存在することで、炎症性物質であるサイトカインの濃度が上昇します。これによりインスリンの働きが阻害され、高血糖状態が続き、糖尿病の発症リスクが高まります。

認知症

血管を介して歯周病菌が脳に到達すると、アルツハイマー型認知症のリスクが上昇します。歯周病菌は、アミロイドβというタンパク質の蓄積を促進することが示されており、これが認知症の進行に関与すると考えられています。

早産・低体重児出産

妊娠中はつわりの影響やホルモンバランスの変化で、口腔衛生が悪化しやすくなります。特に、妊娠性歯肉炎などの歯周疾患のリスクが高まるため注意が必要です。重症化した歯周病は、子宮への歯周病菌の移行を引き起こし、早産や低体重児の出産リスクを高める可能性があります。

歯周病菌を誤って飲み込む

歯周病と全身疾患との関係性挿入イメージ

誤嚥性肺炎

異常に増殖した歯周病菌が、誤って気管へ入り込むことで誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こすことがあります。特に高齢者にとっては重大な健康リスクとなるため、予防に努めることが重要です。

全身の健康を守る歯周病治療

歯周病は単なる歯の病気にとどまらず、心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎など、さまざまな全身疾患と関連しています。そのため、早期に発見し、適切な治療を受けることが非常に重要です。

あゆみ歯科クリニックでは、歯周病の進行を抑え、予防するための効果的な治療を提供しています。歯周病に関するご質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。