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もう手遅れにしない!歯の寿命を縮めるNG習慣と見直しポイント

お食事の様子

「年齢とともに歯が抜けるのは仕方ない」と思っていませんか?実は、歯を失う原因の多くは生活習慣に潜んでいます。毎日の何気ないクセやケアの不足が、知らず知らずのうちに歯の寿命を縮めているかもしれません。今回は、歯を早く失うリスクを高めるNG習慣と、それを防ぐための見直しポイントについて詳しく解説します。

 

1. 力まかせの歯磨きは要注意

力いっぱい磨けば汚れが落ちる、と思っていませんか?強すぎる歯磨きは、歯ぐきを傷つけたり、歯の表面を削ったりする原因になります。

● 歯ブラシは軽い力で小刻みに動かす

● 1か月を目安に歯ブラシを交換

● 歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨く

正しい磨き方に変えるだけで、歯ぐきの健康を守り、歯の寿命を延ばせます。

 

2. 「痛くなったら行く」では遅すぎる

歯の病気は、痛みが出たときにはすでに進行していることが少なくありません。異変がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

● むし歯・歯周病の初期段階で発見

● 歯石や汚れをプロが除去

● ブラッシングの癖を見直すアドバイスも受けられる

理想は3〜4か月ごとの検診習慣。小さな変化に早く気づけるようになります。

検診の様子

 

3. 噛む回数の減少は、口内トラブルの元

現代の食事はやわらかいものが多く、噛む回数が少なくなりがちです。噛むことには、歯を守る大切な役割があります。

● 1口につき30回噛むことを意識する

● 繊維質の食材を取り入れ、噛み応えを楽しむ

● 片側ばかりで噛まず、両方の歯を使う

噛むことで唾液の分泌が促進され、むし歯や歯周病を防ぐことにもつながります。

 

4. 食生活の乱れは歯を傷める

甘いお菓子や清涼飲料水、酸性の強い食品を頻繁に摂ると、むし歯や歯の表面のダメージが進みやすくなります。

● 食後はなるべく早くブラッシング

● カルシウムやビタミンを含む食品を積極的に摂る

● ダラダラ食べを控え、食事と間食のメリハリをつける

毎日の食事選びが、歯を守る大切な基盤になります。

 

5. 歯に負担をかける生活習慣を見直そう

喫煙や歯ぎしり、口呼吸といった習慣は、見えないところで歯に大きなダメージを与えています。

● タバコは血流を悪化させ、歯周病のリスクを高める

● 歯ぎしり・食いしばりは歯を削ったり割ったりする原因に

● 口呼吸は口内を乾燥させ、細菌の繁殖を促進する

これらに気づいたら、早めに専門的な対策を始めることが大切です。

 

まとめ:今日からできる「歯を守る」見直しを

歯を失う主な原因は「年齢」ではなく、「間違ったケアと悪い習慣」です。正しい知識と小さな見直しの積み重ねが、将来の歯の健康を大きく左右します。

・ 優しく丁寧なブラッシング

・ 定期的な歯科検診の実施

・ よく噛んで食べる習慣

・ 歯に負担をかけない生活スタイル

今できることから始め、10年後、20年後も自分の歯で過ごせる未来を目指しましょう。

 

医療法人隆歩会 京橋あゆみ歯科クリニック

院長 野田大介