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自分の歯を守る意味と費用の真実!今すぐ考えるべき歯の価値

模型を見せている先生

自分の歯が持つ価値とは?

天然の歯は、ただの「噛むための器具」ではなく、全身の健康や日常生活において非常に大きな役割を果たしています。自分の歯を維持することで、自然な見た目や咀嚼力を保てるだけでなく、栄養吸収が効率的に行えるため、体全体の健康維持にも貢献します。さらに、もし歯を失った場合、インプラントや義歯などの補綴処置が必要となり、その治療費は数十万円以上かかることが一般的です。つまり、天然の歯を長く保つことは、経済的な負担を減らし、QOL(生活の質)を高めるためにも重要です。

 

歯を守るための代表的な治療とその費用

親子の歯磨き

 

歯の健康を維持するには、早期発見と予防が肝心です。しかし、虫歯や歯周病の症状が進行している場合は、専門的な治療が不可欠です。ここでは、一般的な治療法とその目安費用について紹介します。

・虫歯の治療

虫歯の進行具合によって治療内容と費用が変わります。小さな虫歯であればシンプルな充填物(フィリング)で対応でき、費用は数千円から1万円程度ですが、虫歯が深く進行した場合は根管治療(神経の治療)が必要になり、1〜3万円ほどかかります。

・詰め物(インレー・アンレー)

虫歯治療後にできた欠損部位を補填するための詰め物には、インレーやアンレーが使用されます。保険適用で約5,000〜1万円程度ですが、審美性や耐久性を求める場合、セラミックやゴールドなどの自由診療が選ばれ、費用は3〜7万円程度になります。

・被せ物(クラウン)

虫歯が大きく広がった場合や歯が欠けてしまった場合、歯全体を覆うクラウン(被せ物)で保護します。保険適用の場合は1〜2万円程度ですが、ジルコニアやセラミック製のクラウンを選択する場合は5〜10万円以上となることもあります。自由診療のクラウンは、見た目が自然で変色しにくく、摩耗にも強い特徴があります。

・歯の欠損を補う治療(入れ歯、ブリッジ、インプラント)

歯を失った場合には、部分入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの方法があります。保険適用の部分入れ歯であれば1〜5万円程度、精度や素材にこだわった自由診療の入れ歯では10〜30万円が相場です。ブリッジは本数や素材によって3〜20万円の幅があり、インプラントは1本あたり30万〜50万円程度が一般的です。インプラントは骨に直接固定するため安定性が高く、長期にわたって使用できる反面、メンテナンスが必要です。

 

歯のケアを怠るとどうなるか?

日常のオーラルケアを怠ると、口腔内の健康が損なわれ、最悪の場合、歯を失うことにつながります。歯周病や虫歯は放置すると進行しやすく、細菌が増殖することで歯茎の炎症が進み、最終的に歯が抜け落ちる原因となります。また、歯周病は全身の健康に悪影響を及ぼし、心血管疾患や糖尿病のリスクを高める要因ともなりえます。さらに、歯が抜けることで食事時の咀嚼力が低下し、栄養バランスが崩れ、健康状態にも影響が出ることがあるのです。

 

歯の健康を守るための予防策とセルフケア

歯の健康を長く維持するためには、日々のセルフケアや予防策の実践が欠かせません。以下は、効果的な予防策の一部です。

・オーラルケア製品の選択

口腔ケアには適切な製品を選ぶことが大切です。虫歯予防にはフッ素配合の歯磨き粉が効果的で、歯周病リスクを抑えるには抗菌成分入りのマウスウォッシュがおすすめです。また、口腔内が乾燥しやすい場合は低刺激タイプを選ぶと良いでしょう。

・pHバランスを意識した食生活

酸性の飲み物や食品(ソフトドリンク、柑橘類)は歯のエナメル質を弱める可能性があるため、口腔内の酸・アルカリバランスを考えた食生活が重要です。野菜や乳製品などのアルカリ性食品を摂ると口腔内が中和され、歯の健康維持に役立ちます。また、食後の水分補給で酸を薄めることも効果的です。

・夜間のケア

睡眠中は唾液分泌が減少し、細菌が増殖しやすくなります。就寝前にナイトガードを装着することで歯の摩耗を防ぎ、保湿スプレーを使用することで口腔内の乾燥を防ぐことができます。

・専門的なクリーニングとセルフケアのバランス

日常のブラッシングだけでは取り切れない歯石やバイオフィルム(菌膜)は、定期的なプロフェッショナルクリーニングで除去しましょう。歯科医でのPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、虫歯や歯周病の予防効果が期待でき、清潔な口腔環境の維持に役立ちます。半年に一度のクリーニングが推奨されます。

・生活習慣の見直し

喫煙や過度のストレスは歯や歯茎に悪影響を及ぼします。タバコは歯周病リスクを増大させ、ストレスは歯ぎしりや食いしばりの原因となり、歯に余分な力がかかります。禁煙サポートを受けたり、リラクゼーションや運動でストレス管理をすることで、歯の健康維持がしやすくなります。

 

歯の健康を守るために

天然の歯は、お金に代えられない価値があります。治療費は決して安くありませんが、日々のセルフケアや早期の予防により、歯の健康を長く保つことができます。天然の歯を守るために、自分の口腔内環境を大切にし、セルフケアとプロによるケアを組み合わせて、豊かな生活と健康を維持していきましょう。

これらのポイントを参考に、毎日のケアと定期的な歯科検診で歯の健康を守り、生涯にわたって快適な生活を送るための備えを行いましょう。

 

院長 野田大介

医療法人隆歩会 京橋あゆみ歯科クリニック

院長 野田大介